グレーゾーン長男の習い事~英会話スクールをやめた理由~

子育て

長男を1歳半から2年間英会話スクールに通わせました。

療育系の仕事をしている私から見て、長男は多動で衝動性が高いちょっぴりグレーゾーン(ADHD傾向)です。

本人が英会話レッスン中に行った行為と行き渋りに向き合い、最終的にやめるまでにいたった道のりをつづります。

英会話に習い事を決めた理由

本人はEテレの英語番組が大好きで、歌ったり踊ったりしていました。

耳と記憶が良いので1歳半の時にはABCの歌が歌えてました。

節約モードmichiru
michiru

        私も英語を勉強しているから親子で楽しく学びたい!           

いつか親子で英語で会話したり、海外旅行も楽しめるのではと考えていました。

1歳半から2歳のクラス様子:親子でルンルン期

ベビークラスはまず英語に慣れ親しむことが目標です。

英語の音楽を聴く、先生が英語で話しかけてくる事に慣れるだけで十分でした。

レッスン前におもちゃ(つみき・ボール・ぬいぐるみ・おままごと)で遊び、

色や形、生き物や食べ物を先生が英語で教えてくれる時間は本人もとても楽しそうでした。

しかし、おもちゃや遊びの時間をおしまいにできなかったり、先生が教えてくれた使い方とは別の事をしていたので、先生はちょっと困惑気味でした。

グレーゾーンの長男の行動と対策について

 本人はスイッチやボタンが大好き!そして押さずにはいられないという衝動の持ち主です。
 レッスンで使うCDプレイヤーは格好の餌食となり、レッスン中にボタンを押し、蓋を開閉し
 続ける行動がありあました。

先生に本人が「スイッチ系が好きすぎる」ことをお伝えし、CDプレイヤー手の届かない高いところに置いてもらったり、先生の背中で隠したりしてもらいました。

本人にCDのストップボタンやスタートボタンを押してもらう事で、
場面の切り替えや参加促進につなげてもらいました。
動くものや転がる物が大好きで、ボールには目がない長男。先生の授業の準備物にボールがあると勝手に持っていてしまう事がしばしばありました。そしてみんながレッスンしている時に一人だけボール遊びをして過ごす・・という姿もよく見かけました。
ボールが見えるところにあると、どうしても使いたくなることを先生にお伝えし、授業の最初から見せない事や、使うときだけ出すことをお願いしました。
先生は布でボールを隠したり、私もボールのアクティビティが終わったら教室の廊下に出す
お手伝いをしました。

なかなか一筋縄では授業に参加しないグレーゾーンの長男ですが、

本人がみんなと一緒にダンスしたり、知っている英単語を言ってくれると

親としてとてもうれしい気持ちになりました。

3歳クラスの様子:親子でモヤモヤ期

本人のクラスは今まで2人でした。3歳のクラスの途中からもう一人増えて3人に。

2歳の時のような自由な行動は、他の保護者もお子さんもいる中では好ましくない状況になりました。

そして本人の好きなおもちゃや運動のアクティビィは減り、カードでの単語学習が導入されました。

本人は先生の後に続きて単語を言わされるのが大嫌い!(自由に言いたい単語だけを言いたい)

カード学習の時間は机の下にもぐる。カードを投げる。寝たふりをする。

節約モードmichiru
michiru

回避行動の嵐!!

よくぞこんなにやらない方法を思いつくなあと

              呆れつつ感心することも(;’∀’)                              

私の対応としては

「10回中、3回でもいいから単語を言ってみよう。」      やらない・・

               ↓  そうかそうか。もう少しハードルさげようか。

「単語の時間以外の活動は参加しよう」         やらない・・・

               ↓  これならばどうだ!

「始まりの歌と、終わりの歌だけ歌おう!」   やらない・・・!!

              ↓ え~。じゃあもっと下げる??もう下がらんよ!!

「教室に入るだけでも・・・」と思っていたら、授業中に脱走!!

スクールは商業施設内にあるのですが、私と授業が開いている先生とで逃げ回る本人を探すという事態に・・。

本人は「行かない」「やめたい」「つまらない」とは言いませんでした。今思うと本人にその選択肢がなかっただけですが・・・。

親としては本人が参加しやすいようにちょっとずつハードルを下げてみたものの、

毎回参加は難しくとてもなやみました。

担任の先生にこんなお手紙を書きました。

毎回レッスンに参加できずにすみません。

本人に衝動性が高くて動いていないと落ち着かない傾向があります。
カードを使った単語学習が苦手なようで、少し体を動かす時間があると有難いです。

すると先生もカード学習をカルタのようにしてくれたり、

数回やったらブレイクタイムを設けて机の周りを走ってくれたりと

授業の工夫をしてくださいました・・。本当にありがたかったです。

しかし、グレーゾーンの長男の参加しぶりは変わりませんでした。

4歳のクラスの様子:親子でシクシク期

4歳になり、新しいクラス編成がありました。

いままで3名のクラスでしたが、5名に増えました。

またバイリンガルの日本人の先生から外国の先生に変わりました。

そして母子分離

環境の変化に弱く、順応が遅い長男は教室に全く入れなくなりました。

嫌がる本人を教室の中に入れて、廊下で本人の様子を見ていると

レッスン中、ずっと教室前の廊下で寝そべっているだけでした。

初回だったのでいつかなれるだろうと1か月(計4レッスン)様子を見ましたが、

廊下で寝そべるか外に脱走して待合室のおもちゃで遊んでいるだけでした。

廊下で他の保護者が本人を指さして笑ったり、

「あの子どうしたの?」と話をしているのを聞いてとても切なくなりました。

スクールの入り口で泣き出したり、逃げ出したりと拒否反応が強く出るようになり、

本人からも「行きたくない」「怖い」という言葉がでてきたので、退会の手続きを行いました。

やめた理由

やめた一番の理由は本人の口から「行きたくない」という言葉が出てきたことです。

そして本人は保育園で集団生活が送れているのだから、習い事まで集団で過ごさなくてもよいのではないかと思いました。

また子どもが「やめたい」と言ったことに対して親が拒否をし続けることは今後の親子関係にも響くのではないか。

「僕が困った時、嫌な気持ちになった時にお父さん・お母さんは聞いてくれないんだと思ってほしくないと考えました。

今後も本人にとって辛いこと・嫌なことが人生であって、親に相談してくれることもあると思います。

その時に「辛かったら休もう!」「逃げてもいい」「やめてもいい」と言える親でいたい。

親としての葛藤もあり、通わせてしまいましたが、やめてよかったと今でも思っています。

グレーゾーンの長男にあった習い事の見極め

本人が英語を嫌いになってしまったのか。

いいえ。本人は英会話スクールをやめてからもEテレやYouTubeで英語の番組を見て

単語をいったり、ABCを読んだりしています。

本人には学ぶ意欲や好奇心はあります。

英会話スクールは決められた教材で、

決められたプログラムがあり、

1から順を追って学習していきます。

本人からはこんな質問がありました。

・どうして先生が言った色で塗り絵をしないといけないの?僕には使いたい色が他にあるのに。
・どうして〇ページやるの?僕は消防車の絵があるページからやりたいのに。
・今日は先にボール遊びをやりたい!でもなんで工作からなんだろう。
節約モードmichiru
michiru

そうだよね。やりたい順番でやりたいよね・・・。
(世の中には社会性っていうのがあるんだね、と思いつつ・・)

やりたいことを好きなようにやりたい、どうしてそれがだめなのか?

ということを2・3・4歳の彼の行動を通して考えさせれました。

得意な学び方を見つけてほしい

今回の件で学んだことは、

本人にあった学びのアクセスを考えるという事でした。

親として気づいたのは本人の学びやすい方法は以下の通りです。

・1~10まで人から教わるより、自分でやってみて困った時に誰かに教えてもらう

・ゴールだけを伝えて、そこから自分で答えを導き出す

これから彼は小学生になり、学校の教育は決まった手順で進んでいくのでどうなることやら・・。

いささか今後の心配ですが、現在息子はロボット教室に通っております。

1年生のテキストを使っているのでちょっと難しいのですが、一人でブロックを組み立てています。

自分でテキストを読み進め、ブロックがはまらない時やパーツが見つからない時は先生を呼びます。

ロボットの土台ができたら、あとは本人の自由にアレンジしてよいことになっており、オリジナリティに富んだロボットを作っています。

毎週「今日はロボット教室行くの?」「今度はいつ?」「〇〇作りたい!」とよく話題にしています。

そのたびに「ああ。学びたいってこういう事だよな」と感じる日々です。

あれだけの問題行動があった長男は90分座り続けてロボットを作っています。

親は子どもの得意な学び方を見つけて、その環境においてあげる事。
あとはぐんぐん自分で勝手に伸びていきます!!

私たち親子の体験が誰かのお役に立てると嬉しいです♪


コメント

タイトルとURLをコピーしました